こんにちは、りんです。
今回は、基本的な指標が何となーく分かったけど
☑ROA,ROE,自己資本比率がごっちゃになる!
という方へ、基本事項~少しステップアップした内容まで解説していきます◎
これを読めば、最低限必要な分析ができるようになるはず!
私も表面的な理解からここまで学んだことで、購入銘柄を決めるときの基準として利用できるようになりました!
一歩ずつ成長していくことが大切ですね😊
そもそも〇〇率ってどれも似てて、イヤになっちゃいません。。?
私もアウトプットになるので一緒に学んでアレルギーをなくしましょう◎
ROIC-WACCについては、長くなるので次回にもちこします。。
それでははじめましょー!
ROEって?
流れとしてどの章でも計算式を提示して、そのあとに分析していきますね。
ROE(自己資本利益率)=①純利益÷売上高×②売上高÷総資産×③総資産÷自己資本
と分解できます。はっ!?って感じですよね。
一つずつ説明します。
①純利益÷売上高(売上高純利益)
これは、いくら売り上げそのうちいくらが利益になるか
例えば10億売り上げて1億売り上げた→10%という【収益性】を表しています。
②売上高÷総資産(総資産回転率)
これは固定・変動資産すべてを合わせて、どの程度の売り上げを上げたか、という【効率性】を表しています。
③総資産÷自己資本(財務レバレッジ)
これが私には難関だった。笑
自己資本=主に株主資本
総資本=自己資本+借入金
と簡単に定義します。
ROEとは「純利益のうちどれだけ自己資本でまかなわれているか」
を示すため高いほど良いと言われていますが、
・借入金が多い(成長・新興企業の可能性も)
・設備投資が多額となる業界
➡高総資産=高ROEになっている可能性がある
と、一概に良いとは言えないですね。
また、業種ごとの比較が必要ですね。
ちなみに総資産:自己資本=2:1が目安ですのようです
☆別の視点でもROEは分析します→(1)、(2)
⑴当期純利益÷自己資本
ということは、【自社株買い】によって発行株式を減らすことで
自己資本を低くし、ROEを高めることも可能である。
⑵ROEを一株当たりに換算すると
PBR=PER×ROE
日本語にすると
株価÷一株当たりの純資産=(株価÷一株当たりの純利益)×(一株当たりの純利益÷一株当たりの純資産)
つまり、PBRが低く割安と感じても、ROEを確認すると当期純利益が低下している可能性もある。
ROEまとめ
上場企業で平均8~10%、20%だと優良企業と言われているROEですが、
①、②の観点である収益力・効率性だけでなく
③の財務レバレッジを分析すると、
借入金が多い可能性や自社株買いによってROEを高めている可能性がある
ことがわかります。これらは、財務諸表で確認できます。
ROAって?
ROA(総資本利益率)=当期純利益÷総資産=①当期純利益÷売上高×②売上高÷総資産
ROEの①、②とおなじで【収益性】や【効率性】を示します。
ROAは総資産が分母にあり【借入金・今まで積み上げた資産・現金】が含まれるため、
ROEよりも広い視点での指標となります。
これも総資産で割っているので業界ごとの比較が有効です。
ROAまとめ
ROAは5%以上が優良企業と言われます
ではここで問題です。
ROEが高く、ROAが低い場合、どのような理由が考えられる❔
10秒経過。。
正解は、、、、大きな借金の可能性あり!
ROE③でもお話ししましたが、
総資産:自己資本=2:1(借入金:自己資本=1:1)
が目安ですが
借入金によってROAの分母は増えますが、ROEの分母は増えません。
ROAのみが低いということは、たくさん借金している可能性があるので、注意して財務諸表を確認しましょう!
このように、
ROA、ROE、財務諸表を複合的に分析することが大切です
自己資本比率
これで今回の○○率は最後ですよ✨
自己資本比率=自己資本÷総資産
あれ。。?なにかに気づきませんか?
そうです!
先ほどの③財務レバレッジの逆数なんです!
そもそも自己資本比率は、総資産のうち返済が必要のない自己資本の割合によって
【企業の安全性】を表しています。
自己資本比率も高いほうがいいに決まってますよね?
でも。。
借金する→財務レバレッジ高くなる→ROE高くなるbut自己資本比率低くなる
つまり、ROEも自己資本比率もどちらも高いほうがいいのに、そうならないことがある。
難しいですね、、
自己資本比率まとめ
自己資本比率は50%だと、他人資本:自己資本=1:1となり、他人資本を自己資本で完済できるので優良企業とされています。
また固定資産の多い製造業や、長期的に利益を出し続け内部留保が多い大企業などは、自己資本が高くなる傾向にあるので
業界ごとの比較が有効です。
まとめ
3つの指標に共通することは、
- 業種ごとの比較が有効
- 一概に高いから良いとは言えない
- 式を分解して他の指標・財務諸表と複合的に分析する
ことが大切ということですね!
今回は、指標の中でも混ざりやすい3つを解説しました☆
ぜひ、個別株購入時の分析に使ってみてください。
次回は残りのROIC-WACCをまとめていきます。
投資は自己責任です。だからこそ、知識をつけることがとっても必要ですね☆
それでは、少しでも多くの方が資産運用を始めるきっかけとなりますように。。
りん